白紙ソート

白鵬VS栃煌山 SS

白鵬はこれまでの対戦で栃煌山がひたすら突っ込んでくる相撲しか取らないことに気付いていた。
白鵬は思った。
「猪突猛進すぎる。これでは対策が取りやすく下位力士にあっさり負けてしまうだろう」
その圧力には一目置いていた白鵬はある決意をした。
「横綱である私が変化をすれば変化への対応を考えざるを得ないだろう」
そして九州場所、白鵬は猫騙しを繰り出す。
ブーイングが起きたが彼は動じない。
ただ彼が学んでくれることだけを考えていた。
そして迎えた初場所。
栃煌山の成長を確認するため白鵬は再び変化―目隠しを繰り出した。
これを交わし俺に成長を見せてみろ。
そう眼差しで訴えながら。
しかし栃煌山は意に反して変化にあっさり崩れた。
白鵬は失望した。
しかしそれを顔に出してしまえば教育にならない。
代わりに白鵬は栃煌山にこう言う。
「頭を使わないと。力比べじゃないんだから」
それは横綱からのヒントでありエール。
栃煌山はそこに気付くことができるのか――




実際は単にカモっただけでしょ(ハナホジー

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

FC2Ad