白紙ソート

相棒14 16話感想

ぜんそく患者を医者に運んだ右京さん。
その医者は小学校の同級生でした。
印象に残る出来事があって覚えていたといいますがさて。

殺害現場が昨日の患者の勤め先だったことから、患者のマリオの元へ向かいます。
そこは外国人の保護協会で、女医がそこで診察を担当していました。
マリオに事情を聴こうとすると女医が怒ります。
そこへ急患の外国人ニコラが現れます。
どうやら違法労働にかかわっている様子。
その後車の中でマリオが外国人だから怪しいという先入観を持っているような冠城を諌めつつ、右京さんも怪しさを感じています。

ニコラの勤め先の工場では、被害者の高井は殺されたと工場の社員が言います。
高井の勤め先のディスパッチ協会は外国人労働者を斡旋し、派遣先から上納金を、労働者からは出身国と日本で2重に手数料を取っていました。
さらに手数料によって背負った借金を返させるためにわざと労災を起こして補償金を奪い取るなんてことも。
外国人技能実習制度は現代の奴隷制度と言われますが、こいつらのやっていることはさらにひどい。

工場の社員は低賃金の外国人労働者がいなければ成り立たないといいます。
毎度思うのですが、最低自給以下で働かせなければ成立しないのであれば、それはビジネスモデルが破たんしているということなので、たたんでしまうか業務転換するかするべきです。
当の工場にしてみればそれができれば苦労しないといったところでしょうが。
低賃金で働かせてもその額が出身国で十分な暮らしができるなら問題はありません。
日本人の単純労働者の職を奪いはしますが、どうせその手の職はやりたがる人がいません。

密命を受けていた冠城は入管摘発失敗の件で入管の野坂を疑います。
正義感あふるる彼に限ってそんなハズはと嘆きつつも、先入観を指摘されていたせいか否定はしません。
結局、漏えいはしていましたが、それは外国人労働者を救うためでした。
正義のために法を犯さざるを得なかったのであれば、女医の言う通り何のための法律かとため息をつきたくなりますね。

小峰女医は小学校時代、貧乏な生徒が筆箱を盗んだと教師を含めた全員に疑われたとき、教師に文句を言いました。
そのことがきっかけで浮いた存在になってしまいますが、右京さんは声を上げたことが良かったと褒めます。
逮捕されたことで一連の実態について声を上げられるようになったと言うメッセージでしょうか。

ブローカーの親玉を逃がしてしまいスッキリした結末ではありません。
しかしそうしないと裁かれない悪と裁かれた正義という対比ができませんからね。
日下部も警視庁も圧力をかけて悪を放置することへはさすがに冠城も得心行かない様子。
これから日下部との対立に発展したりするのでしょうか。

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相棒14 15話感想


ヒマだからと事件に首を突っ込もうとする浮ついた気持ちを叱られる冠城。
まあ右京さんも興味で捜査(というか事件が起きる)することがあるので五十歩百歩か。

向かいのマンションの住人に話を聞くと事件を目撃したとのこと。
しかし証言はしない。
普通は協力する空気だけど義務ではないからと突っぱねます。
わざわざ家に招き入れてまで協力しないアピールをするとは性格が悪いですね。

状況証拠的にクロが3人。
大体あからさまにクロっぽいのは一人しか出てこないので珍しく感じました。
そのあとの3人とも自白してしまったくだりは笑えました。
これは3人とも犯人じゃなくて目撃者が犯人か?

目撃者に接触する伊丹芹沢。
低姿勢で接するもやはりつれない態度。
冠城が煽るとなんとビデオを撮っていたといいます。
なんで撮っていたんだろうという疑問は浮かびました。
そのあと目撃者の父親は警察官だったと明かされます。
家で犯行現場のビデオを見る目撃者。BGMと顔のアップで不気味さが演出されています。

ビデオを撮っていたことをおそらく盗撮として令状請求してビデオを押収しようとします。
しかしそれを冠城が止めてしまいます。
やり方が汚いからという理由と右京さんに解かせたかったからです。
しかし右京さんは冠城のお手並み拝見を決め込みます。
果たして冠城が取った手は被害者の親(ヤクザ)に協力させ、
冠城がヤクザだとばらして目撃者に吐かせるように仕向けます。
これもこれで盗撮で令状請求するのと代わり映えしないやり口ではあります。

ヤクザに捜査協力を仰いだことでさすがの課長も激怒。すごい剣幕でしたね。
いろいろ屁理屈をこねますが、まあ苦しい言い訳ですな。
右京さんもとばっちりで怒られ、冠城が超にらまれます。
ヒエーってなりました。

そして右京さんがカフェで目撃者と対決します。
目撃者に容疑者の写真を見せるのですが―なんと角田課長と大木・小松刑事の写真ではありませんか。
これには笑いを禁じえませんでした。
それでも協力しない目撃者。
しかしカフェから出た目撃者が歩いていくと容疑者たちがすれ違いしていきます。
そして3人目で目撃者は犯人を目にして思わず下を向いてしまいます。
無理やり面通しをさせたわけです。
このやり方も結構きたな(ry
目撃者は右京さんをクズ呼ばわりしましたが、まあちょっと同情はしました。
ついに陥落しビデオのSDカードを渡す、と思いきやSDカードを折ろうとします。
ところが証拠隠滅の罪に問われると言われだから警察は嫌いだと吠えて諦めます。

結局最後までなぜ警察嫌いなのかは明かされませんでしたね。
今回の話の主眼は非協力的な目撃者をどう陥落させるかだったと思うので、理由はどうでもいいとは思いますが。
まあ親が警察官だったというところからいろいろと考察はできそうですけどね。
でもモブの考察してもなんかなぁ。と思う私は二次創作向いてないんでしょうかね。
パッと思いつくものとしては、警察官の親に厳しい教育を受けさせられた反動で、
盗撮やその映像の鑑賞が趣味になってしまったとか?

最後取り調べにかかわった刑事全員が犯人に殺到していたのも可笑しかったです。
散々振り回されたからね。しょうがないね。

いろいろとやらかした冠城に右京さんのお説教。
さて、どんな内容だったのか・・・。

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企業哲学という労働ポエム

私は自分の価値観を他人に押し付けることは悪いというスタンスです。
稲盛氏の提唱する企業哲学は「人間として正しいことは何なのか」という基準で
考えられた経営思想であり、彼個人の人生哲学です。
これを全社員に共有させることが必須となっています。
つまり、企業哲学という仕組みは、会社という権力が社員に(主に社長の)価値観を共有させるものと言っていいでしょう。
これを拒否することは不可能に近いことから、価値観の押しつけであることは間違いありません。
(社長の意思を無視できる会社員がいるでしょうか?)

押し付けでも「人間として何が正しいか」という思想だからいいじゃないかという意見もあるかもしれません。
しかし、正しさという概念を持ち出した時点で、それは稲盛氏の考える人間的正しさであり、それをふつう個人の価値観といいます。
響きのいい言葉でも自分の価値観を他人に押し付けることに変わりはありません。

それでも常識的にいいことなんだからと言う人もいるかもしれませんが、たたき上げのトップである以上、その思想は会社経営に最適化された思想です。
一見正しそうな言葉のオンパレードですが、その実情は社員を経営上最適化のための調教と言っても過言ではありません。
言い換えれば、労働ポエムです。

もっとも、組織の構成員全ての行動基準、価値基準を統一することは組織運営にとってプラスになるでしょう。
その点では企業哲学というシステムは有効です。
(価値観の多様性が失われるリスクはありますが)
組織の長が管理方法としてその手法を用いること自体は責められることではありません。

しかし、問題は社員側がそれを知らないことにあります。
企業哲学は労働するための人間を生成するためにあるものです。
これによって知らぬままに労働するための心身へ作りかえられてしまうのです。
一言でいえば社畜養成ギプスです。
しかも自分が社畜であることにすら気づけません。

企業哲学は社員の社畜化を目的とした労働ポエムの押しつけです。
このような価値観の強制は可能な限り警戒すべきものでしょう。





なんか敵意ある文章ですが、なんでこんな文章を書いたかというと、前の職場でこの労働ポエムを毎日読まされたのが屈辱だったから。
渦中に書いたメモにはこう書いてありました。
「これは戦争だ
自分の価値観を死守する戦争」
自分にとってナントカフィロソフィーはそのくらいの攻撃だったんですよ。
大体書き尽くしたからもう反撃はできませんが。

「他者との命の共合
命の融合
精神の融合
吸血鬼の本質」
「なんと素晴らしい
それはきっと
素晴らしいの
だろう」
「きっとそれは
歓喜に
違いない」
「だが冗談じゃない」
「真っ平
御免だね」
「俺のものは
俺のものだ
毛筋一本
血液一滴」
「私は私だ」
「私は私だ
私は私だ!!」
「うらやましいね
眩しい
美しい
だから愛しく
だからこそ憎む」
「だからこそ
お前は私の敵だ
敵に値する」
ヘルシング9巻p197

相棒14 14話感想

漫才コンビのやりとりから始まった今回。
後日談から始めるパターンは犯人じゃないパターンな気がしますが果たして。

事件現場の壁には謎の線。
右京さんは漫才の練習のマイク代わりとみて地下劇場へ入ります。
前から興味があったらしい右京さん。相変わらず興味の幅が広い。

でんすけという漫才コンビの片割れの指紋が検出される。
コースケというその人は行方不明で、相方のでんも知らないとのこと。
しかし、代打を頼んだコンビの朝一で呼び出されたという話と、失踪したのがその日の前日だったことに右京さんは疑いを抱きます。
でんはコースケをファンの職場に匿っていました。
そこでコースケは事件現場でうっかりナイフを拾ってしまい、そこを犯人に見つかって慌てて逃げだしたとのこと。
無関係な他人がうっかり凶器を触ってしまうというのはよく使われる手法ですが、実際のところなにかを踏みつけたとしてもいきなり拾うもんですかね?
私だったら身をかがめて目を凝らす程度しかしないと思うんですが。
得体知れないですし。

誰も知らないはずの隠れ場所に誰かがやってきます。
この辺の演出はドキドキしました。
まあ明らかに女性の足だったので怖さはあまりなかったんですが。
現れた人間にコースケがとびかかり、でんが消火器で攻撃。
現れたのは被害者の愛人でした。
ところで借金取りから匿うという話でファンには通していたと思うんですが、なんで犯人(仮)を捕まえた時点でフィーバーしてたんでしょうね?
事件を起こしたことは知らなかったように思えたんですが。
なにか見逃したかな?

失踪した理由は犯人が捕まるのを待って犯人に狙われた目撃者としてセンセーショナルなアピールを画策していたからでした。
狙い通り話題沸騰して有名になります。
大衆なんてそんなもんです。
ここで冒頭に戻ります。
事件のことをネタにして漫才を展開していきます。
コースケの話す言葉は生々しい実際の犯行を語っていました。
そのことにでんは動揺します。
相方に内緒で進めてきた計画がすべてバレていたらそりゃ動揺するでしょうね。
楽屋に引っ込んだ後のコースケの紅潮した泣き顔にはなかなかクるものがありました。

右京さんはでんが相方のコースケを売り出すために殺害犯と手を組んだことを看破します。
なんとしても成功したいという思いゆえの行動でしたが、冠城は自分を滅ぼしてまで相方を売り出すなんてめちゃくちゃだと呆れたように言いました。
殺害犯=被害者の妻は夫とともに歩む夢を当の夫が壊してしまったことで殺してしまった。
両者をまとめて夢の残酷さを右京さんは語りました。
なるほどそういうまとめ方をするのかと感心しましたが、ちょっと強引かな?とも思いました。

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相棒14 13話感想

自殺で処理した事件が殺人者の手記によってひっくり返されていまい伊丹ピンチ。
おまけに編集長に手を触れたことで暴力扱い。
この程度で大騒ぎするなんて、と思いましたが、伊丹も似たような手を使って公務執行妨害とったりしてたので因果は巡るといいましょうか。

手記を送ってきた封筒には殺された女性の元上司の指紋。
手記と引き換えの代金400万を自宅に所持。
詐欺グループの首魁で殺された女性はその一味。
とここまで証拠がそろえば犯人に間違いないわけですが、序盤で捕まる奴は大体犯人じゃないのでここからどう展開するか。

元上司の逮捕記事がスクープされる。
ところが書かれていた金の受け渡し方法は警察も知らなかった。もちろん伊丹も。
そこから記者が詐欺グループを取材していたことがばれ、女性を問い詰めたことで結果的に殺してしまったことも解明されます。
指紋が付いていたのは元上司と殺された女性が現金受け渡すときの封筒を使ったからでしたか。
うっかりさんですが、犯罪を暴こうという気持ちが強すぎたんでしょうね。
殺した原因も隠ぺいした原因も逮捕される原因も正義感がきっかけというのはなんとも虚しいものです。

犯人を追い詰めた右京さんの一喝。
いくら悪を暴くためでも、殺人を隠蔽し、事実を捻じ曲げた記事を書くのでは記者として間違っていると完全論破。
これにはぐうの音も出ませんね。

母の復讐のために記者へ依頼した結果、1人が死に記者が逮捕された、と右京さんは被害老女の息子に告げます。
復讐の結果がこれだと。
「どうすればよかったんだ」と絞り出した声が哀しいです。
厳しいとは思いますが右京さん結構身もふたもないこと言うキャラですからねぇ。
記者が詐欺女性を問い詰めず、警察にゆだねていればあるいは・・・

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